レイモンド田無保育園(2期)

 

空間を内包する壁

東京西東京市の認可保育園(内装設計)

テナント(内装)型の保育園として、オフィスビルをコンバージョンした保育園です。 都市部において設置数が増えているテナント型保育園ですが 既存躯体による制限があるため、新築型の園で行なっている断面的な提案ではなく 平面的な操作で保育空間への提案を行なっています。 保育室の間仕切壁を曲線で構成し それに厚みを持たせることで、境界線上にささやかですが 園児たちの好奇心を刺激する空間を生み出しています。 それは保育室と共有部の間に設けられた 「もう一つのスペース」 となります。 園児たちにとって、この空間は秘密基地であり、洞穴であり、王様の椅子です。 お気に入りのおもちゃや本を持って、ここで過ごす時間は 園児たちにとってかけがえのないモノのように感じられます。 photo : 日暮雄一